無駄に几帳面な行動記録

他、心にうつりゆく  よしなしごとを  そこはかとなく

無駄に几帳面な男と受験勉強

遠い昔の話。 僕は一浪して大学に入った。

 受験勉強を本格的に始めたのは、高3の秋位からだったような気がする。 いよいよエンジンかかってきたのは年末位だと思うが、僕のその時の偏差値と勉強具合からして、僕が行きたかった大学に入れるわきゃなかったんだが、見事にスコーン!と落ちた。

 で、浪人時代へ。代ゼミの浪人コースみたいなのに入って平日午前は代ゼミで授業を受け、午後は自宅や小学校が市民に開放している部屋を借りて勉強していた。

 浪人時代って、数えてみたら30年(!)も前のことだったんだが、浪人時代どれ位勉強したかはぼんやりと覚えている。当時はエクセルもなかったので手書きで、何時間勉強したのかを記録していたのだが(30年前も無駄に几帳面!)、1日平均7時間位勉強していた(平日は代ゼミでの授業合わせて)。 目標としては1日10時間だったのだが、10時間を超えて勉強できる日が中々なかったのだ。今日は頑張ったな!って時で9~10時間だった気がする。

 1日勉強するために生活できるという恵まれた環境だったのに、なぜできなかったのか? 仮想タイムテーブルを作って検証してみた。

  7:00~  8:00 起床&朝食

  8:00~12:00 勉強

12:00~13:00 昼休み

13:00~15:00 勉強

15:00~15:30 おやつタイム

15:30~17:00 勉強

17:00~19:00 風呂・夕食・休憩

19:00~22:00 勉強

22:00~23:00 自由時間

23:00~     就寝(睡眠時間8時間)

 

という感じで勉強すれば、1時間に10分休憩したとしてトータル9時間40分。 これでも10時間届かないのか。。。 浪人時代は現役の第一志望校より更にランクを上げて勉強したのだが、結局スコーンと落ちてしまった。 受かるためにはやはり毎日10時間勉強しないと受からなかったのか。それとももっと勉強の質を上げればも毎日10時間やらなくてもめきめきパワーアップしていくのか。質も量も上げないと僕の場合ダメだったのか。今になって30年前の受験勉強の仕方で悩むことになるとは思わなんだ! そんなことを考えていたら、小学校の市民開放部屋を一緒に利用して勉強してた僕の幼馴染は、僕より更に勉強していた。スーパーサイヤ人並みに黄金のオーラが時々見えたもんな。そして見事超難関大に合格! 今度飲む時に、彼の勉強は、質だったのか量だったのか両方だったのか聞いてみることにしよう。

 もしタイムマシーンで、浪人の自分に会いに行くことができ、何かアドバイスをするとしたら(ドラえもんに何回も出てきた展開!)、

「一蛍よ、未来の君は “無駄に几帳面” という性格を今の君より更に磨き上げ、実生活でも役立っている。だから受験勉強でも、もっと “無駄に几帳面” を活用して、頑張りたまえ」

と言うね!そしたら浪人時代の僕に

「”無駄に几帳面” って言葉は初めて聞いたけど、今も几帳面な自覚はあるぞ。でも、几帳面に勉強した位で志望校受かるとはとても思えねーんだけど。未来の僕はちょっと甘いんじゃねー?」

って言われたりして。スーパーズッコケ。

                                  吉岡一蛍