僕の趣味の中で、最も古くから続いているものは読書である。
いつから趣味レベルになったのかは覚えて無いが微かな記憶では、小学生の時に読み始めた海外の古典推理小説(シャーロックホームズとかアルセーヌ・ルパンとかエラリー・クイーンとか)にハマったのが最初ではないかと思う。
それ以来、年に数冊しか読めず、趣味剥奪されるような年が何年かあったもののそんな例外は除けばコンスタントに読み続けている。
そんな僕の中で、好きな作家の断トツ上位に来るのが村上春樹である。まあベタではあるが、別にベタだろうがベタじゃなかろうがそんなものは関係ないのだ。
村上春樹との出会いは、友達の誰かにおススメされた ノルウェイの森 である。彼独特の文体、比喩、世界観に一気にハマり、未読の作品を片っ端から読んで行った。
長編小説で未読の作品がなくなり、出版と同時に読めるようになったのは1994年出版の ねじまき鳥クロニクル から。思い出深いのは2002年出版の 海辺のカフカ。土日で一気に読もうと思い土曜日朝起きて、3食の飯の時間以外はずっと読んで日曜日に読み終えた。人生でこれほど集中して一気に本を読んだことはない。
「まるで、外界と遮断して井戸の底にたたずんでいるかの状態で一心不乱に僕は海辺のカフカを読み続けた。」
村上ファンの方、村上春樹の劣化コピーのような比喩ですーませーん。
そんな村上春樹だけど、6年ぶりの長編小説である 街とその不確かな壁 が4月に出版されたのだ。それを記念して、今回無駄に几帳面に村上春樹の長編小説を僕の好きな順番に並べてみました。
1位 ダンス・ダンス・ダンス
2位 ノルウェイの森
3位 海辺のカフカ
4位 ねじまき鳥クロニクル
6位 1Q84
7位 羊をめぐる冒険
8位 国境の南、太陽の西
9位 1973年のピンボール
10位 街とその不確かな壁
11位 騎士団長殺し
13位 風の歌を聴け
14位 スプートニクの恋人
15位 アフターダーク
1位から7位までは僕が人生で読んだ小説の中でもかなり上の方にランキングする位好き。最後に読んでから大分経っている作品もあるけどこれらは今でも大体のストーリーや、印象に残るシーン・台詞は覚えている。
仲間に何人か村上春樹好きはいるけど、なんだかんだでがっつり話をしたことはないなあ。今度「村上春樹について語る飲み会 」でも野毛の居酒屋でやりたいもんだ。全作品を持参し、気に入ってる箇所に無駄に几帳面に付箋つけちゃったりして。周りから見ると異様な光景ですな。そういうのは居酒屋じゃなくて家でやった方がいいんじゃ。。。ズッコケ。
吉岡一蛍